Motownの未CD化のブラコン〜ポストディスコ

常々言っているんですが、これどうにかならないですかね?






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兄弟グループ DeBarge の女性メンバー、Bunny DeBargeの唯一のソロ、日本でもアナログでリリースされました。
現時点でアルバムのCD化はされていません(ただし、DeBargeのベスト盤に2曲収録されています)。





こちらはそのベスト盤のリイシュー









同じDeBargeファミリーからはChico DeBargeの86年のファーストと87年のセカンドが未CD化。


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この曲は先のDeBargeのベスト盤に収録されています。



87年のセカンドは、同じくMotown所属になったBrownmark (Prince & The Revolution) が3曲プロデュースしています。

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ミネアポリスファンクとChicoの相性は悪くないと思います。
売れませんでしたが。






Vanity が亡くなった時のツイート





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84年のファーストにはMorris Dayがヴォーカルでフィーチュアされた曲が収録されています。



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86年のセカンドには Vanity 6 - Nasty Girl を意識した曲が収録されていますが、代表曲 Under The Influence だけは リミックスがコンピレーションで購入可能です。




John Morales (M+M) のリミックスはどれもクオリティが高く、ほぼ全てがクラシックと言ってもよいでしょう。






モータウン創業者のBerry Gordy Jr. の息子 Rockwell の3枚のアルバムのうち、マイケル・ジャクソンが参加したSomebody's Watching Me は韓国と日本でCD化されていますが(音がめちゃめちゃ悪いのでガッカリしました)、85年の Captured...By An Evil Mind と86年の The Genieが未CD化。




これ、もう廃盤になってるんですね。

そしてセカンドはスルーして、サードを。

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ミネアポリスサウンドを意識した曲が入っています。
この時代は猫も杓子もこんな感じでしたね。
いや、大好きなんですけど笑






87年のGeorgioのデビューアルバムは当時一度CD化されていますが、シングル4曲が12インチヴァージョンに変えられた オリジナルではない形のCDで、しかもレア化しているので、ここではあえて紹介します。

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この人はPrinceのPaisley Parkとの契約寸前でそれを断ります。
マルチプレイヤーとしての自分と、単にジョルジオのシンガーとしての才能を買ったPrinceとの考え方の違いだと言われています。
このデビューアルバムからのシングルはどれもブラコン路線としてかっこよく、それぞれのリミックス(Bruce ForestやDavid Moralesを起用)もヒットしました。






さて、ミネアポリスから離れましょう。

Commodores のメンバーだった Thomas McClary の84年のソロ作も未CD化。

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この辺も日本ではアナログが出ていたんですよね。












Smith Connection 〜 Lovesmith (LovesmithもMotown) の Michael Lovesmith のMotownの3作のうち、85年のサードはよくわからないレーベルからCDが出ていますが、83年のファーストと84年のセカンドは未CD化。





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83年のファーストに入っているミッドファンク。



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こちらはセカンドに入っているPost-Disco。




ついでに書くと、小比類巻かほるが「ダンシング・ルーレット」としてカヴァーした I'm Good At It は85年のサードに収録されています。
















85年の Maureen Steele の唯一のアルバムも当然CD化されていません。

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Post-Discoとしてはすごく良い曲だと思います。
謎のシンガーですし、サウンド的に再評価されることは無いと思います。








1985年の Lushus Daim & The Pretty Vain ‎の唯一のアルバムも、忘れてはいけません。

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アルバム More Than You Can Handle は中古レコード屋で見ることも多いのですが、手に取ることはないでしょう。
mid 80's Motown の踏み絵的アルバムです。
これが気に入れば、たいがいのこの時代のブラコン〜ポストディスコはいけます笑


まだまだCarrie McDowellとかDarryl DuncanとかAngela Coleとかあるけど、今日はこの辺で。

Robbie Nevil

ロビー・ネヴィルほど魅力的な容姿と歌声とソングライティングのセンスを持った人は、他にいないでしょう。
いつもフェイヴァリット・アーティストの一人として名前を挙げています。

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2月16日に、Vanity (Denise Matthews) が亡くなったというニュースが流れ(亡くなったのは現地2月15日)、思い浮かべたのは Prince / Nikki Sixx / Apollonia / Jimmy Jam & Terry Lewis / Jesse Johnson / Morris Day / Jill Jones / Sheila E / Bill Wolfer / Smokey Robinson、そしてRobbie Nevil のことでした。

Vanity はご存知の通り Vanity 6 というグループで活動した後、セカンドアルバムのレコーディングをキャンセルしソロとしてMOTOWNと契約しました。

ファースト・アルバム Wild Animal ('84) は Bill Wolfer がプロデュース。
正直、全然面白くないアルバムでした。

セカンド・アルバム Skin On Skin ('86) はSkip Drinkwater、Tommy Faragher、Gardner Cole、そしてRobbie Nevilが制作。
シングル Under The Influence はRobbie Nevilが楽曲提供しています。




12インチのリミックスはM+Mが担当。
俺も、当時ディスコでよくかけました、これ。

このヴァージョン、2014年リリースのこれに収録されました。





早くVanity のソロ2作がCD化 (ファーストは極端に短いので、この際2in1でもいいと思います)されますように。




さて、Robbieに興味を持ったのは、1986年のデビュー曲 C'est La Vie からなのですが、今ではArthur BakerとLatin Rascalsがやった12インチのリミックスにしか反応しなくなってしまいました。




オリジナルヴァージョンももちろん好きですが、このヴァージョンはクラブで聞くと最高ですよ。






これに12インチのヴァージョンが収録されていますが、現在アマゾンにはないですね。







このおかしな組み合わせのマキシにも12インチヴァージョンが収録されています。




実はこの曲、セルフカヴァーなのです。



最初に歌ったのはBeau Williams。




1984年のアルバムに収録されています。これがオリジナル。










C'est La Vie でファンになり、その後購入したデビュー・アルバム Robbie Nevil には、聞き覚えがある曲も入っていました。







Just A Little Closer

そう、We Are The World のアルバムで、Pointer Sisters が歌っていた曲。この曲もセルフカヴァーです。




Richard Perry丸出しのアレンジですが、シンセがJeff Lorberで Post-Disco感も加味された良い曲です。






あれだけレコードが売れたこのアルバムも、CDは廃盤。





Robbieのファーストからの他のシングルも紹介しておきましょう。






Dominoes (Extended Vocal Remix)

Arthur Baker がリミックス、Junior Vasquez がエディット。

Robbie 自身はこの曲でデビューしたかったという話も。




※Dominoes (邦題:ドミノ) には日本語カヴァーもあります。





Madonna - La Isla Bonita のカヴァーも入ったこのアルバム、iTunesにもありますので、試聴はそちらで。







Wot's It To Ya (Extended To Ya Remix)

Gail "Sky" King がエディットを担当。






Alex SadkinとPhil Thornalleyと一緒にに作り上げたデビュー・アルバムはBlackチャートにも登場、そしてSoul Trainにも出演、プロモーション来日などもあり、多忙な日々だったと思います。





1987年春のプロモーション来日時、朝日放送制作のMTVに出演してセーラ・ロウエルとマイケル富岡のインタビューを受けるロビー・ネヴィル







Alex Sadkin と Phil Thornalleyの話をした後、インタビュアーのコッペ(AJI FM SUPER MIXTUREなどラジオのDJとしても活躍した方です)にBeau Williamsのアルバムを見せられ、それについて少しだけ語るロビー・ネヴィル(これも87年のプロモーション来日時)






そのAlex Sadkinが1987年7月に事故で亡くなるという悲しい出来事を乗り越え、1988年にセカンド・アルバム A Place Like This をリリース。
Nathan East (B) John Robinson (Dr) Paulinho Da Costa (Perc) Cindy Mizelle (Cho) などが参加したこのアルバム、残念ながらセールス面で失敗してしまいました。







このアルバム、リードシングル Back On Holiday には正規12インチの Jellybean のリミックスの他に、プロモ盤のみのC+Cのリミックス(エディットはC+Cお抱えのLuis Rivera) が存在します。正直、そっちの方が良いです。







次のシングルのリミックスもC+CとLuis Riveraが担当。





本人の趣味なのか、レーベルの意向なのか、この人のシングルにはエディットが入っているヴァージョンが必ず作られていました。







サード・アルバム Day 1からのリードシングル Just Like You は Latin Rascals の Albert Cabrera がエディット。
ただしアメリカでは12インチがプロモ止まりでした。








そしてアメリカのEMI での最後のシングルはNew Jack Swing!
Dallas Austin のリミックス (ヴァージョンによってはAlbert Cabreraがエディット) 入りで、これも12インチはプロモ止まり、正規盤はマキシCDのみでした。





このシングル、Extended LP-Club Edit には Albert Cabreraのやる気のないエディットが多めに入っていますので、ぜひマニアはプロモ12インチを。






アルバムもファン向けです。。。。





今や簡単に過去の作品がdiscogsやWikipediaなどで振り返れる時代。
彼がBell & James のアルバムにギタリストとして参加していたことは最近知りました。




マニアにはJeff Porcaro参加作品として有名なアルバム(1981年)ですが、意外なことにCD化されていないんですね。






さて、世間がRobbie Nevilを忘れた頃(1993年)、この曲が大ヒットしました。




Jeremy Jordan - The Right Kind Of Love

ああ、C'est La Vie っぽいなあ とか思っていたら、Robbie が曲提供しプロデュースもしていました。




みんなが好きなHip Hop Jeep Mixが入った日本盤CD、リサイクルショップで100円常連です。





1993年8月3日 Virgin Mega Store でのインストアイベントの模様です。
これぐらい、人気がありました。






さて、時は1996年。
日本でもクラブでR&Bがガンガンかかっていたこの時代、Robbie Nevilは日本の女性をプロデュースします。
Seiko がその人でした。
Seiko の米Columbiaでの90年のアルバムは結果的に失敗し、今回はSonyからMercury (アメリカでは A&Mと契約)に移籍し、Robbieがアルバムを制作。







この12インチ、今でもよく見ますね。
少し跳ねていますが、松田聖子が 日本のR&Bブームより数年前にこれを出していたことに意味がありますし、もちろんアメリカでの手応えも感じたことでしょう。


ほぼ同時期に日本用に出したアルバムにもRobbieプロデュース曲が収録されています。









Robbieは2000年代からはディズニーのThe Cheetah Girls や High School Musical の音楽を制作しています。
そして去年 Freddy's Dilemma という新たなプロジェクトの曲で再び注目されました。





Robbie の集大成となるFreddy's Dilemma のアルバム制作の前に、この曲で世間のご機嫌を伺った形だと思います。
日本では全く話題になりませんでしたが、アルバムがリリースされて日本でもRobbie Nevilの名前が若い人の口から出てくることになれば、おじさんは非常に嬉しいです(笑)


Robbie Nevil 近影


robbien


57歳です。


Robbie Nevil Official HP

Sound of The System (~'85)

David Frank と Mic Murphy のユニット、The System。
アメリカのMirageレーベル(AtlanticとAtcoがディストリビュート)からこの曲でデビューしました。




The System - It's Passion

81年録音・82年リリース。
この段階で「システムのサウンド」が出来上がっていたことがわかります。
前まではエレクトロ・ビート、ちょっと前はシンセ・ブギー、今はエモーショ・エレクトロ(誰が付けたんでしょうか?) と呼び名は変わりますが、「システム風」って言えば通じるサウンドです。


セカンドシングルが世間に注目され、彼らのサクセスストーリーが始まりました。




The System - You Are In My System (on TV Show)

82年録音・リリース。
Mirageの北米以外の配給がポリドールで、日本でもこのシングルはポリドールからリリースされました。

このライヴ、二人の他にPaul Pescoらしき人と、AttitudeのメンバーのKhris Kellowがいますね(後述します)。
Paul Pesco、ギタリストなのにショルキー持ってるし。



83年にはこれらが収録されたアルバム SWEAT をリリース。



リイシューは何故かすぐに市場から消えてしまいました。
※何度かリイシューされていますが、ボーナストラックは変わっています


83年、先ほど名前が出た Attitude というスタジオミュージシャンのユニットのアルバムをシステムがプロデュースします。



Attitude - We Got The Juice

後にThe Systemに合流するKhris Kellow (Michael Jacksonの弟 Randyのグループ Randy & The Gypsysにも参加) と、94年になるまでソロアルバムが出せなかったセッションシンガー Cindy Mizelle が在籍したユニットで、Bernard Fowler や Lisa Fischer といった、Rolling Stonesのコーラスでも有名なバックアップシンガーもアルバムに参加しています。





David と Mic は83年のMtumeのアルバム Juicy Fruit にも参加。




そして同83年に、You Are In My System を ロバート・パーマーがカヴァーします。




Robert Palmer - You Are In My System

このカヴァーにもDavidはキーボードで参加。



収録アルバム PRIDE のリイシューの音が悪いと話題になっていましたので、ベスト盤で充分じゃないでしょうか?



同じく83年のHoward Johnson (元ナイトフライト) のセカンド Doin' It My Way を Paul Pesco や Attitude のメンバーを含む The System人脈でバックアップ。




Howard Johnson - Let's Take Time Out





ここで少し話題を変えましょう。


少し前後しますが、83年1月にリリースされた Change のシングルは The System風のサウンドでした。
録音・リリース時期から考えて少しは影響を受けているかもしれません。




Change - This Is Your Time

High Fashion、BB&Q Band と同じく Jacques Fred Petrus と Mauro Malavasi のプロデュース作です。




システムからの影響と言えば、Jam & Lewisにも一曲ありますね。




Thelma Houston - You Used To Hold Me So Tight (12" Version)

まあ、Flyte Tymeサウンドなんですけど、The Systemの影響は受けていると思います。
この曲は、現在でもクラブで聞くことがあるクラシックです。
84年のアルバム Qualifying Heat はA面をJam & Lewis と Monte Moir がプロデュース。






日本ではこの人がシステムの影響を公言していました。




角松敏生 - I Can't Stop The Night

85年リリースのアルバム GOLD DIGGER の一曲目です。




この曲は、前年にリリースされたこれらの曲を参考にしていると思われます。



Chaka Khan - This Is My Night

これもアルバム I Feel For You の「一曲目」。
これにもエディットとスクラッチが入っています。





そしてこれ。



Angela Bofill - Can't Slow Down (Extended Remix Version)

この曲もシンセファンクとかポストディスコとか、いろんな呼び方があると思います。
本当に良い曲ですね。



このヴァージョンはAngelaのCDには収録されていない模様。
このコンピに入っています。


※角松敏生 元ネタのエントリーはこちら





さて、Chaka Khanのアルバムのプロデューサー Arif Mardin が同時期に手がけたのが、Scritti Politti。
84年のこのシングルには、Davidが参加。




Scritti Politti - Wood Beez (Pray Like Aretha Franklin)




アルバム Cupid & Psyche 85 は、いまだにExpanded Editionの類が出ていないのが不思議ですね。


そして85年のこれ。
フィル・コリンズの人気を決定づけたのはDavidのおかげかも。




Phil Collins - Sussudio

この曲ではプログラミングと実際の演奏をDavidが担当。
当時は気にしなかったけど、モロThe Systemですね(笑)







80年代後期にPost-Disco系アレンジャー / プロデューサーとしての顔を見せるJeff Lorber、そのきっかけとなったのは85年のアルバム Step By Step のプロデュースをシステムに依頼したことでした。




Jeff Lorber feat. Gavin Christopher - Best Part of The Night (Extended Remix)

この時のDavidの手腕を参考にしたJeffはMCAやWarnerで数々のディスコ曲を制作するのでした。





The System自体は 84年の X-Periment 、85年の The Pleasure Seekers を経て、87年のDon't Disturb This Groove をヒットさせます。



The System - X-Periment

先に挙げたThelma Houstonの曲に似ていますが、これは偶然でしょう。






ベースが特徴的なシステムが作り出すシンセ・ブギーは、86年には飽きられており、プロデュース業もめっきり減ってしまいます。
彼らの「サウンド」の黄金期は83年から85年のわずか3年でした。







最後に、The System がダブステップの走りみたいな曲を作っていたので、それを紹介します。

先に取り上げた Howard Johnson "Doin' It My Way" ('83) に収録された You're The One I've Needed という曲がそれ。



Howard Johnson - You're The One I've Needed

これ、そう言われるまで気付きませんでしたが、Dubstepですよね(笑)

システム、すごい!!
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Author:Mura-T a.k.a. Mulatino
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